カエルは両生綱無尾目(両生類で成体時にしっぽがない)の生き物。種類によって天敵対策で棘に毒を仕込むカエルや自分より大きいものを食べるために顎が大きく裂けているカエルなどがいます。
また、大型で毒のない種類は世界各地で食用に。日本ではあまり食べませんが、中国や欧州では普通に食べられています。
それでは、世界一大きいカエルと小さいカエル、美しいカエルを見ていきましょう。
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世界一大きいカエル
世界一大きいカエルはアフリカのカメルーンと赤道ギニアの森林に生息する「ゴライアスガエル(ゴリアテガエル)」です。全長30cm以上あり、四肢を含めた長さは80cm、体重3.3kgにもなるカエルです。
日本にも稀に輸入され、ペットとして飼っている人もいます。
また、開発による生息地の破壊や水質汚染、乱獲などにより生息数が減ってきていて、絶滅危惧種に指定されています。
世界一小さいカエル
世界一小さいカエルはパプアニューギニアで発見された「パエドフリン・アマウンシス(Paedophryne amauensis)」です。全長7.7mmで現存の脊椎動物の中で最も小さい生き物。
2009年に発見はされていましたが、登録されたのは2012年です。卵から孵化してもオタマジャクシにはならず、成体のカエルとして孵化します。
また、体長の30倍跳ねることが可能。
番外編:世界一美しいカエル
世界一美しいカエルはスリナム共和国に生息する「コバルトヤドクガエル」です。青い体をしていて美しいですが、危険な毒を持っているカエル。
アルカロイド系の神経毒をもち、1匹で人間10人を殺すことができるとされています。毒は自分で作っているのではなく、餌である毒アリなどを捕食したときに体内に蓄える仕組みです。
ちなみに、危険な毒は医療用に使うことも期待されていて、研究が進められています。