苦味を感じる成分は様々あり、カカオのテオブロミンやゴーヤのモモルデシン、コーヒーのカフェインやクロロゲン酸ラクトン、ビニルカテコール・オリゴマーなどが苦味を感じる成分です。
唐辛子のスコヴィルのように苦さを比べることはできませんが、ビールにはイソフムロンの割合を数値化したIBU(国際苦味単位)があって比べることができます。
では、世界一苦い食べ物と日本一苦い食べ物を見ていきましょう。
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世界一苦い食べ物
世界一苦い食べ物は「デナトニウム」です。ギネスブックに最も苦味の強い物質として登録されていて、1億倍に薄めても苦味を感じ、5億倍に薄めても味覚が検出される成分。
食べ物と言っていいのかは難しいところですが、人が口にすることができ、食品添加物として日本でも認可されています。
ただし、用途しては誤飲防止で、殺虫剤や洗剤、精密機器などに添加。身近なものでいうとNintendo Switchの専用カートリッジに安息香酸デナトニウムとして添加されています。スイッチのソフトは苦いという話を聞いたことのある人も少なくないでしょうし、実際になめてみたという人もいるかもしれません。
ちなみに、ギネスに載るくらい苦いので興味本位でなめるのはおすすめしないです。
また、サッカリンデナトニウムにすると安息香酸デナトニウムの苦味の4,5倍になると言われています。
日本一苦い食べ物
日本一苦い食べ物は「ゴーヤ」と言われることが多いです。苦味は順位をつけにくいですが、食べやすいように改良された品種でないゴーヤはとにかく苦いといえるでしょう。苦味成分であるトリテルペン類を20種類も含む食べ物です。
また、他に苦い日本の食べ物は魚や貝の内臓(特に苦いと言われるのがサザエの肝)、渋柿、ピーマンなどがあります。口から吐き出してしまうような苦さという意味では渋柿が最も苦いと言えるかもしれません。
ちなみに、食べ物というのは微妙ですが、クラクラするような苦味があることから名前のついた「クララ」という植物も苦いです。